きらりと、儚く

時計の針を眠らせて

去年の今頃、24時間テレビが近くなって メレンゲにいのちゃんがゲストとして来た。

 

私はその頃はすでに、JUMPにハマりかけてて いのちゃんのことを気になってた。その頃はまだ、「いのちゃん」じゃなくて「伊野尾くん」そんな気持ちだったかもしれない。自分の中で、日に日に大きくなってる伊野尾くんを見たくて。いつもは流れで見ている この番組を、初めて意識的に見た。この子誰だ?って後ろで聞こえる声も全部無視して、少しでも好きって思ってることをバレないようにそれとなく、でもしっかり見てた。CMに入って、「この子は伊野尾慧って人だった気がする。へいせいじゃんぷの子だよ。明治大学卒らしい。」って、うっすら記憶に残ってるような言い方をした気がする。

明治大学って、別に言うほど頭良くない?って言われたけど、その時はスルーした。内心悔しかったけど、ここでムキになったらバレてしまうような気がしたから。

あの時見た伊野尾くんは、かっこよくて大人っぽく見えた。あさこさんのマネージャー(だったかな)が同級生で、「恋とか始まっちゃうかもね」と言った伊野尾くんにびっくりした。こういう人なのかと少し引いた。けどやっぱり、なんか気になる人だった。トマトが好きなんだと知った。シンプルな部屋だなぁと思った。アップにしても綺麗な顔だなと感じた。

みんな、もう25歳なんだ なんてびっくりしてたけど、私はJUMPの存在は昔から知ってたし、何気に結構長いグループっていうのもなんとなく知ってたから、「まだ」25歳なんだって驚いた。MステでChau#を披露しに来た時、JUMPの平均年齢が23.5歳と知った時の衝撃は今でも忘れられない。

 

伊野尾くんを好きだと意識して、JUMPを好きになって、ラジオをやっていることを知った。初めて年を越した。年始の番組をチェックした。それから、サイトや新聞でいのちゃんの出演番組を頻繁に調べるようになった。いつしか、9人のうち誰か1人でも番組に出れば録画するようになっていた。初めて、メンバーの誕生日を祝った。今まで全然知らなかった、メンバーの入所日も祝うようになった。映画やドラマも、雑誌も番組も頭では分かってるのに追いつけなくなってきた。

 

夏になった。

今年は、初めてのことが多すぎた。初めてがどんどん無くなっていった。私にはまだ、「初めて」が残っているだろうか。あとどれくらい残っているんだろうか。

 

あの頃の気持ちなんて、全然思い出せなくなってしまった。JUMPがどんどん前に進んでいくこと、遠く感じるようになってしまっていること。それ自体は寂しくないのかもしれない。

けど、初めてが無くなっていくこと、「気になる」から「好き」になるまでの気持ちや、「好き」と気付いた時の気持ちが薄れていってしまってることが怖い。大切にしていたいのに、いつか全部忘れてしまいそうで、何も思い出せなくなってしまいそうで怖い。

 

文章として残しておきたいと思った時は、もうすでに好きだったから。私が一番大切にしていたいっていう気持ちは、記憶としてしか覚えていられない。記憶はどんどん上書きされていっちゃうから。最初に書いた、去年のことにも嘘があるかもしれない。

今私が大切にしていたいと思ってること、今年したたくさんの初めてのこと。来年の私は覚えているだろうか。今の私は、忘れないように1つ1つを大切にできてるんだろうか。

 

___ 今日の君には二度と会えないから。

 

波が来ている今、この歌詞がとても重く響く。