ドラマ「母になる」 - きらりと、儚く

気付いたら裕翔くんのドラマが決まっていて、気付いたらドラマを見ていて、気付いたら終わっていた。なぜだか今回はそんな印象でした。

僕が演じる木野愁平は、子供に近い存在でいたいと思って熱心に仕事に取り組んでいる児童福祉司です。実は木野自身も陰を抱えていて、物語が進むにつれて明らかになっていきます。
今まで自分がやったことのない役ですし、それだけに演じるのが難しい部分があると思います。チャレンジしがいのある役をいただいて、とてもありがたいです。

児童福祉司と聞いたとき、正直あまりピンと来なくてチョイ役なのかなって思ったりしてしまったけど全然そんなことなかった。主演は沢尻エリカさんで、広の母親になる話だと思っていたけど公式サイトを見たら「このドラマは今を生きる3人の女性が『母になる』までの物語。」と書いてありました。あ、そうだったんだって今更。

今、高校生の私が「母になる」ことを語ることはできませんが、このドラマを通して親の気持ちがちょっと分かった気持ちになれたり。

沢尻エリカさんが主演ではあるけど、〝主役〟って感じではなくて出演している役みんなで作って、進んでいくストーリーだなと思いました。

藤木直人さんがいい人すぎる旦那さんで、繭ちゃん家族との絡みもあったかくて。このドラマで初めて道枝くんを知ったんですけど、本当にかわいい（；；）

最初、お母さんと再会して抱きしめられてる時に映った広くんのアップの表情にはゾッとしました…（笑）ちょっと棒読みだったところも、演技する演技だったことが分かって納得。関西弁を直して標準語で、かつ演技するっていうのは難しかったと思うんですけど毎回少しずつ上手になってきてる演技を見るのも楽しかった。

「ママ」と別れる時、「広を産んでくれてありがとうございますって伝えてください」って言った時には泣きました。麻子さんは悪い人だけど、誘拐された時麻子さんが見つけてくれなかったら広はどうなってたか分からないし、自分の為ではあったけど、広がグレずに成長したのも麻子さんが愛情かけてくれたからだろうし、ちゃんと幸せ見つけてほしいなって思いました。でもやっぱり、見つけた時に警察に届けるべきですよね、そしたらみんなこんな気持ちになってない。

最後、結衣さんが「あなたを許せる時が来たら、広を連れて会いに行きます」と言いました。そこで、麻子さんが旅館をクビになったことを言わなかったのは自分の中できちんとけじめがついたからだと思うし何か決心したのかなと。お互いに連絡先は消してしまっているし、今後一切会うことはないのかもしれないなと思うとちょっと切ないです。

裕翔くんが演じた木野さんは友達を亡くしていて、それがきっかけで児童福祉司になったんだと思いますが、子供たちを救うと前を向いているようでずっと向けていなかったんですよね。最後、広とナウ先輩に連れられて木野さんがずっと持っていたお金でジュースを買ったシーン。なんか本当に優しすぎた。木野さんも幸せになれますように。

それぞれに色んな悩みがあって、でも大事な人をちゃんと支えて自分なりにたくさん考えて、結局はみんなみんなすごく優しかった。

そんな温かいドラマに裕翔くんが抜擢されて、出演できたこと。すごいなと思ったし、こういうドラマを見る機会を与えてくれたことにも感謝です。

ドラマってそういうものなんですよね。知ってる人とか好きな人が出てるからおもしろそうって興味がわいて見て。それでも自分にハマらないものもたまにありますが、ほとんどは見終わった後は良かったなって思って考えたりすることがある。そんなきっかけを作るのが俳優で、その中にJUMPがいるっていうのはすごく有難いしなにより嬉しい。

主題歌もぴったりだったし、色んな雑誌で道枝くんと裕翔くんの絡みが見れて楽しかったな。

君を抱きしめられないなら私の両手に意味はない

っていう歌詞が心に残って、すごい言葉だなと思いました。これも「母になる」ってこと…？

最初に書いたように全部が「気付いたら」だったのは私の中でメンバーがドラマに出ることが当たり前になってきてしまっているからなのかなと思いました。もちろん、当たり前と思ってしまっていても決まった時はすごく嬉しいし、楽しみ。本当はひとつひとつの仕事にちゃんと感謝しないといけなくて、当たり前になってきてることも感謝しないといけないんですけどね。

私の中で一番、裕翔くんのドラマの出演が当たり前になってきてしまっていて、裕翔くんの演技が自然で馴染んでいるから、「JUMPが出ているドラマ」としてじゃなく普通にドラマを楽しんでしまう。

ありきたりな感想しか言えないけどおもしろくて毎週水曜日が楽しみでした。

ありがとう、お疲れさま。

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