いのちゃんを好きでいると、自分のことが好きになれそうな気がした。
全然似ていないけれど、似ているところもあって、なによりいのちゃん自身が人に対してこだわりのない人だったから、こんな自分だけどいいのかなって。まあこれも個性なのかなって考えられるようになった。考えが凝り固まっていて、自分が正しいと考えがちな私にいつも違う視点を見せてくれて、正解なんてないこと、世の中には様々な考えを持っている人がいることを教えてくれた。
何を考えているか分からなくて軽い空気を纏っていて、でも変わらない芯を持っていて本当はとってもあたたかくて愛情深い人。コミュニケーション能力が高くて、親しみやすくて人間味のある人だなと今は思う。
笑っていると嬉しくて
決して感情に出していなくても心が泣いていると悲しくなる
やっぱり笑っていてほしい。
たくさんの経験をして、たくさんの新しい気持ちに出会って笑ってほしいんだ。
ジャニーズを好きになるってこんなに気持ちになることだったの?
小さいころからジャニーズの存在は知っていたし曲だって聴いてた。
けどジャニーズって学校を中退している人たちばかりの顔がいい集団で、ファンはガチャガチャしてて遊んでてうるさそうで。自分にとって、苦手意識しか持てないような人たちがたくさんいる別世界のことで。ああ楽しそうだねって。
そんなイメージだったから、私はジャニヲタにだけはなりたくなかったよ。
けど全然違ったみたい。
むしろ正反対だった。
ジャニーズに出会わなければ私の人生がこんなにも学びや彩りのあるものにはなっていなかったと思う。
大好きな人たちの心から大好きな人がいなくなってしまった時、第3者の自分がこんなにも落ち込んで泣くなんて想像してなかった。
彼らにしかその痛みは感じないのに、泣いちゃだめだってわかってるのに悲しくてたまらない。
まだ数時間しかたっていないのに言葉を紡ぎ出してくれた彼らを見たら胸が張り裂けそうになった。
まだいいんだよ、まだ前を向こうとしなくてもいいんだよ
それでもみんな前を向こうとする
プロだなと思った。
仕事の合間をぬってお見舞いに行った。
ジャニーズJr.もほとんど全員が会いに行くことができたという。
タレント自身が作ったプレイリストを流して、思い出話をして笑って、体を摩って、大好きな食べ物の匂いを漂わせて。
膨大な人数のタレントたちがひとりひとり思い出をしっかりと記憶している。
それもひとつじゃなくていくつも。
これがジャニーさんの偉大さの全てを物語っていたような気がする。
これがジャニーズだった。
「この仕事で頑張るのは当たり前」
いのちゃんが言っていた言葉が忘れられなくて本当にすごい人だなと思った。
けど今タレントたちの多くの言葉を読んで、もしかしたらこの考え方はジャニーさんから受け取ったものだったんじゃないだろうかと思った。
「悲しいことよりも楽しいことの方が思い出すから」
この言葉は紛れもなく本人の言葉だけど、今まで育った環境がそういう教育をしていたからだったんじゃないかな。タレントたちは涙を流しながらも、「こんな姿見たら怒られると思うんですけど」って口をそろえて言っている気がした。泣かない、前を向く、そういう精神で育てられてきたから無意識に自然と楽しいことばかり思い出せるようになったんじゃないかなって。
分からないけど、ジャニーズのタレントひとりひとりの芯をつくっていたのはジャニーさんだったのかもしれないと思った。
厳しいことも愛情だとわかっていたからこんなにも素敵な人に育った。
アイドルを育てる人ってこんなにもちゃんとしている人だと思っていなかった。
今さら身に染みて実感した偉大さをうまく言葉にできない。
私はファンの目を気にしていた。心のどこかで負けたくないと思っていたのかもしれない。
ただ一つのグループを一生懸命に応援することが何よりも一番だと思っていた。
だからすごく苦しかった。
担当という文化をなかなか受け入れられない自分も、すぐにいろんな人を好きになってしまう自分も嫌でしょうがなかった。
けど、そんなのしょうもなかった。
ジャニーさんやタレントたちの言葉を読んでいたらなんか違うって思った。
応援の強さは違っているけど、今、応援したいと思えるグループが4つある。
4つも好きになってしまったのはジャニーさんのエンターテイメント性の高さゆえだ。
全部全部違う魅力があって、同じようにジャニーさんのもとで育った彼らは間違いなく素敵な人。
これから彼らがつくる未来にジャニーさんがいないことが悲しい。
彼らが心から大好きな人ともう二度と会えないことが悲しい。
今、彼らの心に大きな穴が開いていることが苦しい。
びっくりするようなグループ名がつくことも、Youと彼らが呼ばれることもないことが寂しい。
まだ3日しかたっていないのに明るいふりをして私たちに声をかけてくれることがつらい。
ただでさえ、今年私たちはJUMPの一番好きなことを奪ってしまったのに。
支えたいと思うのになにもしてあげられない。
ちゃんと寝られていますか。
ご飯はしっかり食べられていますか。
彼らの裏を見ることはできないし、きっと見ることを拒まれる。
彼らはプロだ。アイドルなんだ。
私たちが会えるのは夢のなかだけ。
今度会える時はまたたくさんの笑顔をもっていくからね。
ジャニーさんのつくるエンターテイメントは最高です。
日本に男性アイドルの文化を根付かせていただき本当にありがとうございました。
こんなにも尊敬して大好きで応援したいと思える人と出会わせてくれてありがとうございました。
ジャニーズを好きなことって全然恥ずかしいことではなかったです。
むしろこんな素敵なエンターテイメントを楽しめることができて光栄です。
ずっと忘れません。
またどこかで大きな夢を成し遂げてくださいね。
私はこれからもジャニーズを応援しようと思います。
本当にお疲れさまでした。本当に本当にありがとうございました。
ジャニーズが大好きです。