きらりと、儚く

忘れないよずっと

忘れないから、忘れないでね

こういう時、ファンって何なんだろうなぁと思ってしまう。私たちが見るアイドルが現実味のない存在に感じるように、彼らから見るファンもまたきっと現実味のないもので、数え切れないほどいるのに一人ひとりはわからなくて、直接会えるわけでも声をかけられるわけでもない。こんなにも行かないでと叫んでいるのに、それは届くはずもなくて。私(ファン)は少しでも圭人が残る理由になれたのだろうかと思うと同時に、悲しいけれど、こんな実態のないもので圭人の人生を縛っておくこともだめだなと思った。

圭人に一番近い人たちが決めたことを、私の答えにしなければならないと思ったし、そうしたい気持ちがある。

 

 

ステージに立つ9人を見た時、多いな と思った。やっぱり8と9って全然違うんだ。圭人のダンスはとても上手になっていた。Fabを見ていた時の「すごい」を同じように圭人を見て発していた。圭人は2年前と比べ物にならないくらい自信を持った歌い方をしていた。お腹から声を出して、舞台っぽいなぁなんて思ったりして。圭人の表情を見て、画面越しでも、堅い決心なのが分かった気がした。

 

圭人の選んだ曲は、Ultra Music Power・ファンファーレ!・H.our Timeだった。ファンファーレを見れたことは一生の宝物だと思う。だけど、White Loveも見たかった。ビバナイも、Funky Timeもただ前へも、バンドだって…もう永遠に見ることのできない曲たちがあることが本当につらい。今までをたった20分弱のステージで完結させるなんて無理だよ…

 

Fabの最終公演でナイモノネダリを見た時、突然涙が溢れた。もう無理だった。ちょっと嗚咽するように泣いた。

 

脱退発表の時、圭人を真ん中におくJUMPを見た時からそうだった。

 

いつのまにか、8人に慣れていた。

圭人を待っていたはずで、圭人を忘れたことはなかった日々で、でもいつのまにか私は8人に慣れてしまっていた。

本当に苦しかった。

 

それが2年半という年月が経ったということなのだと思った。

 

実際のところ、圭人が留学を発表した日から覚悟はしてた。

Mステでどこか後悔するような表情を見せていた圭人が、いつしか楽しそうに演劇の話をし、自分の夢を語るようになっていったとき、気付いてはいた。

知らないふりをした。

圭人の言葉を信じた。

また9人で歩く日を私は信じて疑わなかった。限りなく確信に近いものだった。

 

 

応援する、と前を向けた数時間後には怒りや悲しみで溢れていて、また次の日になったらコンサート楽しみだなぁなんて思っていて。グラグラとした感情が続いた先は、無だった。

日を増すごとに実感がなくなった。

9から8になること、圭人が今日本にいること、9人のステージが最後であること、もう二度と9人が揃って歌う日は見られないこと、もう訳がからなくて、そんな中で溢れたナイモノネダリの涙だった。

 

8人に慣れていた。

私は、“2年半と変わらず”JUMPのファンでいることを当たり前に決めた。

 

だけど、ファンファーレで2列に並ぶJUMPを見た時、あ 馴染んでる と思った。

たった2曲目で圭人はHey!Say!JUMPに戻った。

この9人の未来が見たかったと心から思った。

 

圭人は頑張ったんだと思う。成長したんだと思う。2年半進化し続けたJUMPと並んでいたよ。同じように、力強く、見劣りせず並んでいるような気がしたよ。

 

圭人の夢は、Hey!Say!JUMPでいながら叶えることはできなかった。

圭人は、Hey!Say!JUMPよりも大きな夢を見つけた。

 

悲しくもあり、それを羨ましく感じてる自分もいて、批判を浴びるのは目に見えているし、大事なものを捨てようとした。でもそれほどに自分が夢中になれるものを見つけたこと、それ自体は本当に素敵なことだと思う。

 

だけど、だけど、圭人は、圭人を待っていたJUMPのファンではなく、圭人を待っていた圭人のファンのことに気付いていただろうか。2年半ファンクラブを辞めずに待っていてくれた人、圭人のいないコンサートにうちわを持って足を運んでくれた人、CDを買ってくれた人、8人を見ていてくれた人、不安のなか圭人のブログを待っていた人。2年半って長いよ。留学してから圭人のファンへの言葉がほとんどなかったこと、ずっと気になってた。最後までなかったね。最後まで圭人は、ファンとしか呼んでくれなかったね。

 

 

私は圭人がいなくなる日が、私のJUMP担としての最後の日だと思っていた。それくらい、9人に拘ってしまっている自覚があった。

だけど、ここにいたいと思った。

無関心になりそうな瞬間もあったけど、それは本当に瞬間で、私は自分が想像している以上に“Hey!Say!JUMP”が好きだった。

 

 

Hey!Say!JUMPは本当に優しい。

見ていてムズムズするくらい優しい。

本当に本当に優しくて、優しいこと 知っていたけど、改めて何倍も何倍も痛感させられた6日間だった。

 

 

道を外れそうなメンバーがいたら俺が連れ戻すって言ってくれた山田くんが、背中を押した。一番信頼している山田くんがHey!Say!JUMPと圭人を応援してくださいと言った。それが全てだと思った。

 

デビュー前から仲の良かった知念くんが泣いていた。

いのちゃんが歌えなかった。

それもすごく心に残った。

 

 

知らないうちにあれが最後だったんだ、なんていうアイドルがたくさんいる。その中で、最後にステージに立ちたいと思ってくれた圭人、それを了承してくれた8人にはすごく感謝してる。

見たかった景色を最後に見られたこと、幸せ者だなと思う。

8人が、きっと私たちと同じようにいろいろな思いを抱えながらも、明るく前を歩いてくれたから、こんなにもあたたかくてキラキラしたフィナーレを見ることができた。

そんな脱退の仕方、今まであっただろうか。こんなにも仲が良くて柔らかい最後があっただろうか。

Hey!Say!JUMPの優しさと強さを痛感した。

Hey!Say!JUMPはすごい。

一生忘れない。心から感謝しています。

 

 

 

今日感じたことを答えにしようと決めていた。

まだ時間はかかると思う。

だけど、受け入れていこうと思う。

 

もうすぐ今日が終わる。

もう二度と今日には戻れない。

まだしばらくはJUMPにいた頃の圭人の話をしてしまうかもしれないけど許してほしい。

 

脱退があるグループはどうしても続いてしまう。けれどJUMPは、前向きなものだと信じていいよね?8人とファンで圭人を見届けることができたこと、誇りに思っていいのかな。

最後まで、Hey!Say!JUMPらしかった。

私も前向きに考えられるようになりたいと思えた。

楽しかった。

 

 

 

確かなものばかりならば 人生楽になるような…

でもきっと違って 痛みを知り分かち合う

明日も繋がる 手と手は奇跡

 

Hey!Say!JUMPが圭人にとって正直に想いを打ち明けられる場所でよかった。Hey!Say!JUMPが仲の良いグループで嬉しかった。9人の笑顔を見ることができて嬉しかった。

9人の時代を好きでいられて幸せでした。

 

 

今は、2年半と今日の日は忘れないようにここに置いて、今日のページにしおりを挟んだまま、これからを歩いていきたい。

 

9人のHey!Say!JUMPに間に合っただろうか。

 

届くといいな、この想いが 君のところへ。

 

 

 

 

 

2021.4.11

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圭人へ

Hey!Say!JUMPでいてくれてありがとう。

短い間だったけれど、すごく楽しかったです。

幸せになってください。

いつか、またどこかで会える日を楽しみにしています。

 

Hey!Say!JUMPへ

グループを残してくれてありがとう。

優しさをありがとう。

一人ひとり忙しかったと思うのに、色んなことを考えてくれて、見せてくれてありがとう。

素敵なコンサートをありがとう。

これからも応援しています。

 

 

圭人とHey!Say!JUMPの進む道が、とてつもなく明るいものでありますように!

 

本当に、大好きでした!!!